稲荷神社 祓戸社 祓戸社 市杵島神社 天満神社 住吉神社 八幡神社・神功皇后社 無患子(ムクロジ) 樹名には「子どもが患うことが無いように」という意味が込められています。ムクロジの実は古くは石鹸として利用され、核果は黒くて硬く羽根つきに使う羽根の黒い珠になります。使い込むごとに光沢が増すため数珠にもされています。 榧(カヤ) 雌雄異株。実は食用になり、小葉の先端は尖り触ると痛く「厄除け」になります。種子から採取する油を燈明に用いたため神社に巨樹が残ります。大径木の柾目は美しく、材は緻密で歪みが少ないことから碁盤、将棋盤として重用されます。 欅(ケヤキ) 大きな樹冠は枝張りが四方に伸びて、拝殿を覆うほどの巨樹です。『古事記』下つ巻に記されている泊瀬(はつせ)にある大欅について副祭神の雄略天皇と采女との話があります。雄略天皇の偉大さを示すものです。 楷樹(カイノキ) 中国の「科挙」試験に合格した者に、カイノキから「笏」を作り授けたことから「学問の木」、孔子の墓所に弟子が植えたので「孔子の木」ともいわれています。日本でも教育機関の庭に植樹されています。「楷書」の語源です。 葛城坐一言主神社様 雄略天皇像 by Yoshioka_insatsu on Sketchfab 萬葉歌碑 葛城地方は古代葛城氏の本貫地でした。この葛城氏は四世紀から五世紀にわたって最も栄え、その勢力は大王家(天皇家)と並ぶほどでした。その葛城氏の祖と仰がれ、四世紀末前後の英雄であったのが葛城襲津彦です。万葉集にはその襲津彦の名を詠み込んだ歌が伝えられています。当神社では、万葉学者櫻井満博士の筆による歌碑を建立し、ありし日の葛城一族をしのんでおります。 芭蕉句碑 松尾芭蕉は、葛城山に訪れ句を残しており、その句碑が本社の境内にあります。その際のことを、芭蕉は次のように記しております。 やまとの国を行脚して、葛城山のふもとを過るに、よもの花はさかりにて、峯々はかすみわたりたる明ぼののけしき、いとど艶なるに、彼の神のみかたちあししと、人の口さがなくよにいひつたへ侍れば、猶見たし花に明行く神の顔 至福の像 本社には参詣者の長寿をお祈りし、健脚健康、ボケ除けを祈願する至福の像をお祀りしております。 亀石(水神) 災いをもたらす黒蛇を役行者が調伏し、その上に亀の形をした石を置いたという亀石が伝わります。さち石・清め石とも呼ばれ、この石から流れ落ちる水で身を清める参詣者は後を絶ちません。 宝来石 「宝来石」に向かい一礼される延長上に目線を上げれば、当神社の祭神を祀る本殿が位置しております。葛城山より出土した苔むす花崗岩の自然石二石を組合せて据えられた「縁起物」です。